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チェイサーのryotaのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.3
韓国映画はどちらかと言うと苦手な方で。ベタな展開だったり、つまんない冗談だったり。でもたまに掘り出し物もあったりで、特にサスペンス系。これも遅まきながら掘り出しました。

いきなりの監禁シーン、鈍器というのが残酷感を助長。緊張感マックスの展開から、あっという間に事件解決!?とはならない訳で。
正解を見せてくれてるのに、なかなかそこにたどり着けない警察へのイライラと、足を引っ張られる主人公への感情移入、フラフラかわす犯人への胸糞悪さと、まさにチェイサー、話の展開含め上手く作り込まれてる。

主人公の感情の揺れ動きと、表情の豊かさ、後半の全力感がいいですねー。親子愛も合わさって、ついつい手に汗握ってしまう。犯人も何考えてるか分からないサイコパスな雰囲気で、この二人が圧倒的。

実話をモチーフにしたらしいですが、実際はこんなに劇的じゃなくても悲惨は悲惨なんでしょうね。いま、まさにこの日本でもサイコパスの事件が起きてますが、現実はもっと怖いのかも?
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