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青い鳥のnicoのネタバレレビュー・内容・結末

青い鳥(2008年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

重松清原作の作品を映画化。重松作品はイジメをテーマとした作品が多いが今作もイジメがテーマ。イジメにより、とある生徒が自殺未遂を起こす。ストーリはそこから始まる。吃音を持つ教師役に阿部寛。1番の親友だったはずだが、勇気を出せずイジメに加担してしまう役に本郷奏多。2人がぶつかり合うシーンが見所かな。阿部寛の吃音演技がイマイチわざとらしくて不自然だったけれど、彼だからこそ寄り添えた。学校はイジメ撲滅の為にあの手この手を実施するが効果はない。表面的になぞるだけの寄り添いには何の効力もない。そこには本気で寄り添う気持ちがまるでないから。阿部寛演じる吃音症の教師は、生徒にからかわれながら、未遂した生徒をひたすらに想い続ける。それは彼も未遂した彼の気持ちが理解できるからだろう。皆を敵に回しても、静かに寄り添い続ける姿勢。人の傷に触れていくのはこういう姿勢なのかも知れないね。
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