つるみん

セルビアン・フィルムのつるみんのレビュー・感想・評価

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)
3.3
【新生児ポルノさ!】

伝説の元ポルノ男優が、家族を養う為に高い報酬を貰えるポルノビデオに出演許可を承諾する。しかし、その契約は悪夢の始まりであった…。

合作ではなく、セルビアだけで制作された映画を観るのは人生で初めてなのだが、これを超えるエログロ映画、というよりかは胸糞映画は少なくともセルビアでは作られないだろうなと…。

正直言って、前半は退屈。もちろん後半の為のキャラクター設定を理解する為の風呂敷を引いた感じ。別にグロがある訳でもなく、ちょこちょこエロを仕掛けるだけ。ただ全体的に不穏な空気が漂っているのは、いつどこで何が起こるか分からないという楽しさはあった。
中盤に差し掛かり、徐々にこの映画の正体が見えてくる。なかなか胸糞ではあるものの、こう言ったテイストのエログロはまあまだ存在する訳であって、なんら驚きはない。「おお、エンジンかけてきたな?」くらい。
ただここから急に加速していく。正直どのようなオチになるかは何となく予想はついていたが、本当にそれをやるとは。まさか、まさかの展開の連続に、自分の倫理観がぶっ壊れているのか?と思わずほどの当たり前かのような周りの反応がまた怖い。


もう一度観ろと言われても、もう観ないかな。というかレアものなのか分からないが、どこのレンタルショップにもなく、渋谷TSUTAYAにですら1本という中々視聴困難な作品なので、もし興味がある方は頑張って足を運んでください(笑)

でも毎度これは言ってますが、観て後悔した映画なんて1本もないので、観れて良かったと思います。セルビアの映画なんて貴重でしょ。
つるみん

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