KAJI77

セルビアン・フィルムのKAJI77のレビュー・感想・評価

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)
3.8
僕らだって気が狂ってない訳じゃなくって、それを実現するだけの力が無いだけなんかもしれないね。
※色んなルールや倫理観で出来ないから救われている所があるって事が言いたい。

この映画の構造上これを通しで観ている僕らは作中の誰よりも、メタ的視点から完成された芸術として受け取る事ができるって事で特等席でしたね。
この手の内容やと金字塔としてのパゾリーニの『ソドムの市』がある訳ですけれども、肉薄とまではいかないがかなり出来の良い作品やったって感じ。

ただ一番頭が壊れているのは子役の子のご両親やと思います。よく承諾したな…。
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