よーすけカサブランカス

ライフ・アクアティックのよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)
3.6
なぜか一向に国内盤ブルーレイが出ないのでiTunesで購入。十年ぶりぐらいに観る。
当時はかなり好きだったはずなんだが今見るとそうでもないことに驚く。
ウェス・アンダーソン特有のファンシーな感触はありながらも起こってることは他の作品に比べて多分まあまあハードだったりする。生と死がかなり多く描かれる。スティーブの言動は結構クズだし犬とイルカが酷い目に遭っている。
スティーブは復讐と名声に取り憑かれているわけだが、海は大人の男としての役割(そして父としての)からの逃げ場でもある。逃げ続けた結果得られたものは何も無いと気づき、ジャガーザメと和解を果たすのだが、スティーブ目線だとこういう結構悲しい話になる。
とにかく一番いいのは探査船の断面から船内を映すシーンで、人形劇とかアニメっぽいその構図を実写でやっちゃう感動は今もあった。
あとケイト・ブランシェットが可愛らしい役をやってて貴重だなという気がする。