久々3回目の鑑賞。
香港のジョニー・トー監督の漢を描く傑く傑作
【ハードボイルド・アクション】。
ボスを守る為に集められた5人のボディガードと
殺し屋達の戦いを描く。
5人とも個性的でカッコいい。その5人が集められ
銃を品定めするシーンで先ず痺れる。
本作はガン・アクション・マニアは間違いなく
ベストに上げてくる傑作だろう。
一時期ジョニー監督作品にハマり、いくつか鑑賞
した中でも本作は絶品で、【私的最高傑作】と
信じてやまない。なので、ジョニー監督作品一本
勧めるなら自信を持ってこれだ!
プロットは単純、尺も短い、即ち脚本に無駄が
無いとも言える。何よりジョニー監督の【美学】が
これでもかと言わんばかりにギッシリ詰まって
いる。青みがかった映像、構図、銃へのこだわり
も伝わってくる。終始ガチガチにお堅いシーンに
終わらせず、クスッと【ちょっとしたユーモア】を盛り込むあたりも観る者を楽しませてくれる。
(それがまた絶妙。)
派手なカー・アクション等全く無くとも男臭い
【ガン・アクション】だけで満足出来る事を実証
する。
いくつかあるガン・アクションはどれも緊迫感と
迫力で素晴らしいが、中でもジャスコ・ショッ
ピングモールでのシークエンスは白眉だ。
流れるようなカメラワーク、5人それぞれの立ち
位置を計算した【完璧な構図】で見せ、痺れる。
クライマックスの銃撃戦を終え一件落着後の展開、
締め方も、この世界を描いていて素晴らしい。