囚人13号

少年探偵団の囚人13号のレビュー・感想・評価

少年探偵団(1931年製作の映画)
3.5
ドイツ時代のビリー・ワイルダーが脚本を担当したこの小品は、子供たちのコミカルな会話、したたかさの他にダダイズム的な映像美も兼ね備えている。
カメラワークこそおぼつかないが、少々のスリルと笑い/垣間見える生活感の生々しさがそれをカバーし、結果的に長閑だが示唆的な作品に仕上がっている。…現代に生きる自分には少年たちの合言葉「エーミール」が「ハイル・ヒトラー」とダブって少しヒヤリとした。
囚人13号

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