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バニラ・スカイのbuchikenのレビュー・感想・評価

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
3.9
20年ぶりに再観賞する。
初見では結構面白かった印象が残っていたが、後半の正にタネ明かしの部分の記憶がすっぽり抜け落ちていた為に、結構普通にこの先いったいどうなるの?とグイグイのめり込んでしまった。
俺も夢の中で生きているのかもしれない😅
「あなたにとっての幸せとは?」の台詞が繰り返される度に、何だろうと思う。
それは年齢によって違うのではないか?
子供の頃は親の愛情、成人以降は恋愛、壮年期は子供の存在、それ以降は何だろう?
なんにせよ心地よい身近な他者の存在ということなのかもしれない。
そういう意味では、最後に到達する境地はある程度納得出来る反面、キャメロン・ディアス演じるジュリアに対する反省の欠如のせいで全部を肯定することが難しくなってしまっている気がする。
反省するべきは、役員に対する態度、友人に対する態度、ましてやあの車に乗ってしまった事ではないし、ジュリアを抹殺しようとしたことだろうに。
自省の欠如。
終始引っ掛かる原因はこれだった。
それにしても、リアルでは今作をきっかけにトム・クルーズとペネロペ・クルスは結ばれて、また別れたりもしてるけど、それがエンディングのその後を象徴しているような気がして、なんかホッとするのだった。
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