Jun潤

天使にラブ・ソングを…のJun潤のレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
3.6
2022.04.27

往年の名作と名高い今作も実は未視聴。
Disney+に入ったことですし初視聴です。

クラブ歌手のデロリスは大物マフィアのボス・ヴィンスの愛人となってステージに立っていた。
なかなか離婚しないヴィンスに我慢の限界が来たデロリスは彼の部屋に乗り込んで別れを告げようとするが、そこはヴィンスが裏切り者の部下を殺そうとしている真っ只中だった。
追手から逃げ切り警察に駆け込んだデロリスは、2ヶ月後に開かれるヴィンスの裁判まで身を隠すように言われ、聖キャサリン修道院に連れて行かれる。
堅苦しい修道院の生活に慣れないデロリスことシスター・メアリー・クラレンスは、他のシスターとの交流や聖歌隊の立て直しを通して徐々に変化していく。

30年前の作品だというのに今でも通用する王道ストーリー。
全く違う環境に身を置き、その環境しか知らない人々の価値観を変え、自分自身もまた変わっていく。
手を替え品を替え様々な作品が生まれ続ける昨今においても、変わることのない根底にあるテーマを今作からも感じました。

今作を彩っていたのはやはり音楽。
それは序盤のデコボコでチグハグな聖歌隊の歌唱から、クラレンスの特訓によって歌唱力が上がり、歌を聴かせるだけでなく、軽快なリズムと楽しげな表情でもって視覚でも楽しませてくれる作り。

時代もあるのかもしれませんが、デロリスが修道院に慣れるきっかけだとか、聖歌隊の歌唱力が上がるきっかけになった出来事がちょっと薄味だったかなという印象。
しかし聖歌隊という一つのキャラクターが、さらなる活躍が見てみたいと思えるほどに仕上がっていました。
Jun潤

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