回想シーンでご飯3杯いける

天使にラブ・ソングを…の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.2
初めて観た時は、ウーピー・ゴールドバーグ演じるクラブ歌手が、マフィアの殺人現場を目撃して命を狙われる事になる序盤の展開が冗長で、途中離脱しちゃったのだ。それでも評価が高い作品だし、、、というわけでDisney+にて再鑑賞。何度でもチャレンジできるのがサブスクの良い所だ。

そして大音量で観た事もあって、今回は見事にハマった。何と言っても、ウーピーが身を隠す事になった教会のシスター達が、当初みんな歌が下手って言うのが良い。そのリーダー役として抜擢されたウーピーも、最初は教会音楽(ゴスペル)なんて興味がないという設定。そこからメンバーの色んな経験があって、最終的に音楽に熱中していく様子がしっかりと描かれている。

コメディ描写のベースにあるのは「シスターを撃ったら罰が当たる」に代表される不謹慎ネタ。シスターの格好をした女性が大勢で繁華街を走り回る描写って、キリスト教圏では凄く笑える構図なのだと思う。この辺、ドリフターズも良くやっていた坊さんコントに通じるものがある。

最後まで見てしまえば、冒頭に登場していたマフィアも実はそんなに悪い奴じゃない事に気が付く。そんな中で、最後の最後まで悪者に徹したハーヴェイ・カイテルの存在感も見所である。