原題も監督も変わってしまったけど、一応前作となる「サーチ」と同じテーマで作られたシリーズ物の扱いらしい。パッと見の大きな変更点は、前作が「親が子を探す」話だったのに対して、「子が親を探す」話になっている事。
それ以上に感じたのは、僕達人間がインターネットやSNSと共に生きている事を前提に、そのメリットとデメリットの対比の中からメッセージを紡ぎ出した前作に対し、今作はリアルで起こっている事件の方にスリラー要素があり、それを見せる為にPCやスマホ等のデジタルツールを使っているように思える事(日本のスマホを題材にしたスリラーに似ている)。
なので、特に後半はストーリーの振り幅が広く、かなり盛り上がる。しかし、冷静に見ていると、FaceTimeや防犯カメラに都合よく人物が映り込んでいる等、演出がパターン化しているように感じる場面が何度もあった。それは前作でもある程度見られた手法だったのかもしれないが、メッセージ性を前面に出していたし、1作目という新鮮さもあって、僕は良い意味で最後まで騙されていたのだろう。
やはり前作は凄かった。という思いを新たにする2作目だった。