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戦艦バウンティのパンのレビュー・感想・評価

戦艦バウンティ(1962年製作の映画)
4.6
実話ベース作品。
1789年に発生したバウンティ号の反乱を描いた作品。
この事件は実はもう3回目の映画化である。

※そしてこの映画、本編が始まるまでなんと7分もかかる。
やっぱ帆船の時代っておもしろー!
大航海時代とかほんと大好き。
これぞ浪漫の塊だわ。
やっぱり船の時代の航海こそ人類がやった最後の大冒険だと思う。
もう次は宇宙の時代にでもならないと無理だろな…

叩き上げの船長とボンボンの一等航海士の確執。
船長はプライド高く神経質で何かあるとすぐに船員を鞭打ちの刑に処す。 
ただの陰口程度でも大騒ぎ。
激痛で皮が破れ血まみれになる船員。しかも水も満足に与えない。
そりゃ反乱も起きるわ… 

海荒れてる時の映像とか凝ってる。 
映像が全体的にハイレベルでこれは60年代の作品とは思えん。 
到着したタヒチ島での島民たちの歓迎っぷりが大谷翔平並みで笑えた。

あれエキストラ何百人用意したんだろ?
この気難しい船長もただ島民の娘と踊ってる時とかは無邪気で可愛いんだけどな… 
ただタヒチ島パートはちょっと長すぎてだれる。
緊張感の強い航海シーンとの対比で余計に長く感じる。 

縛り首より喉を切るほうがマシと脱走者が言ってたが、喉切って死ぬほうが辛いと思うのは俺だけか? 
船底くぐりの刑って映画で観たの初めてだけど普通に頭おかしい。
やっぱこういうとこは中世だよね。

船長と違って一等航海士のフレッチャーは最後まで冷静だったな。
普通あれだけ言われたら船長殺しそうだが… 
船長は「一時の怒りに高い代償を払ったものだ」とかほざいてたけどそれ本人にも同じこと言えると思う。 

みんなで苗木を海に投げまくって船長煽ってるシーンとか最高だった笑 
俺がこの船にいたら反乱に加勢するかな?どっち選んでも後悔しそうな究極の選択すぎる… 
やっと見つけた資源の豊かな島で反逆者一行が夕焼けをバックに宴会してるシーン良すぎ!
長ったるいシーンもあるにはあるが最後までとても楽しめた。

余談だが、RDR2という西部劇ゲームでは主人公のギャング集団が銀行強盗した金でタヒチに逃亡しようとするのだが、今考えるとタヒチはこんな感じの島だったのかって中々感慨深いものがあるな。
まあRDR2の時代とこの映画の物語は100年以上も離れてるんだけどね。
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