タカシ

大アマゾンの半魚人のタカシのレビュー・感想・評価

大アマゾンの半魚人(1954年製作の映画)
3.9
『何故クッパはピーチ姫をさらい続けるのか』


「シェイプ・オブ・ウォーター」で俄然話題にやってる半魚人です。

まだ私は「シェイプ」における半魚人の姿を目にしてないわけですが、本作における半魚人、ちょーカッコいいです。ウルトラマンの怪獣ラゴンとどっこいどっこいのカッコよさです。

モンスターと言えば、ところ構わず人を襲うものですが、本作が歴史に残ったのは、中盤におけるヒロイン(もちろん美人)と半魚人の水中シーンがあるからなのです。
ここで半魚人は、泳ぐヒロインの近くで隠れて彼女を見てるのですが、彼女が気づかない事をいいことにこっそり近づいて一緒に泳ぎ、あまつさえ彼女に触れようとするのです。
そう明らかに彼(と呼んじゃう)は彼女に惚れているのです。
ある映画評論家はこのシーンをセックスシーンに例えているくらいです。

結構な分量である水中シーンも非常によく出来ていて、しかも本作、3Dで制作されていてどれほど撮影が大変だったか忍ばれます。

中盤からは明らかにモンスターとヒーローの、ヒロイン争奪戦になっていきます。

たった80分弱の作品ですが、思いの外しっかり内容のつまったエンターテイメントです。
セルBlu-rayにて。18.03.03
2018#021
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