タカシ

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのタカシのレビュー・感想・評価

4.3
『(お互い)齢をとっても(あなたは)ヒーロー(、私のヒーロー)』

私の中学生の頃のヒーローといえば、ルパン(アルセーヌと三世)と刑事コロンボとインディアナ・ジョーンズだった。

最初の三部作には夢中になったし、4作目も好きだ。
なんならハリソン・フォードがあの衣装でジョン・ウイリアムズの音楽にのっておしゃべりしてるだけでも満足だったかもしれない。

しかし実際出来上がった作品はどうか。

ルーカス・フィルムが「フォースの覚醒」の大ヒットを受け、映画製作をスター・ウォーズシリーズに重きを置く方針をとったせい(と、もちろん新型コロナのせい)で、公開が今年になってしまったのがまず残念。
ハリソンはも少し若かっただろうし、スピルバーグも監督を降りなかったかもしれない。

そういうのを置いといても、マンゴールド監督は頑張ったんじゃないか。
正直もっと駄目な作品になることも予想していたのだが、よくぞここまで頑張ってくれた、という感想。

ストーリーはRPG的な「まずアレを手に入れて」「それを手がかりにあそこへ行って」「次にこれを手に入れて」みたいな手順がかったるい。

そしてヒロイン。
彼女の事が最後まで好きになれなかった。これは結構致命的。

中盤のチェイスシーンも第三勢力が加わったせいで、不必要に長い。
そう、この作品も最近の大作同様、二時間半もあるのよ。

スピルバーグは何といっても、情報の整理が神がかってるので、上映時間がそこまで長くはならないのよ。上映時間が長いから、ストーリーが段取りに見えてより退屈になるという悪循環だったように思える。

ただ。

最初も言ったように、私はインディアナ・ジョーンズがそこにいればいいので、もう何でもいいんです。
ごめんなさい。ここまで書いた事は全部ウソです。この映画大好き。
(それでもスコア星5つつけない気の使いよう)

他の方のレビューを見るともろ手を挙げて大絶賛って方はほとんど見当たらず、やはりネックはしょぼくれたジジイが主役のアクション映画、ってとこだろう。

個人的にはこの、しょぼくれたってとこがこの作品の最大のキモ、だと思うんですけどね。
いや上手くそれで説得出来る気はしないですが。

中にはつまんなくて途中で寝たって方が低評価をつけていて、それは流石にフェアではないでしょうよ(泣)

すまぬ、やはり少し冷静ではないのだ。
今は静かにインディとの別れに浸らせてくださいな。

とりあえず字幕版と吹替版二回見るくらいには楽しかったのでした。
劇場(字幕版)にて。23.07.14
劇場(吹替版)にて。22.07.27
2023#005
タカシ

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