ユースケ

東京湾炎上のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

東京湾炎上(1975年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

シージャックした原油タンカーを東京湾で爆破されたくなかったら石油コンビナートを空爆して生中継しろと要求するテロリストに対して政府が出した答えは石油コンビナートの空爆を特撮で再現するトンデモ作戦だった。

職場のおじさんが【スピード】の映像をループさせて犯人を騙すシーンの元ネタだと言っていたので鑑賞。
字面だけ見ると盛り上がりそうな内容ですが、原油タンカーに乗船していた原油よりも濃厚なキャスト(地球大統領こと丹波哲郎、仮面ライダー1号こと藤岡弘、、キャプテン・ジョウこと宍戸錠)と政府のトンデモ作戦を全く絡ませないヘタクソな脚本のせいで台無し。
物語に全く絡まない藤岡弘、と金沢碧の取って付けたような恋愛も、何をしているのかわからない藤岡弘、が原油タンクに落ちた爆弾を回収するクライマックスもいただけませんが、なによりも丹波哲郎(地球大統領)の無駄死にだけは本当にいただけませんでした。

とにかく、片言の日本語を操るテロリストのノイズが凄い。特に、「ニッポンジンニケイイワタシナイ!」と死体に唾を吐き、「ニッポンジンユウキアルウソ!」と死体蹴りをかますケン・サンダースのイキりっぷりは必見。それはそうと外国人のテロリストがこれだけ日本語を話せるなら日本人のテロリストの水谷豊は居る意味ないよね。

とりあえず、【ザ・ロック】の元ネタとしか思えないテロリストの内輪揉めシーンと藤岡弘、の放った水中銃で水谷豊が串刺しになるシーンあたりを見ておけばOKだと思います。