ひゅうどんこ

座頭市喧嘩太鼓のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

座頭市喧嘩太鼓(1968年製作の映画)
4.0
前回WOWOWにて2015年夏頃鑑賞


 ちょっと元気になって楽しめる映画を観てみよう。。ってことで、座頭市からランダムに選んだ1本。
エログロ要素なし、適当にドラマ性あって、話は分かりやすく、花もあり、アクションすげーってなる映画、意外に時代劇に多し。


 座頭の市っつぁん今回の旅は、甲州城下に程近い石和宿~諏訪の明神様へ。

 クライマックスの対決相手は佐藤允、ヒロインは三田佳子、悪い親分3人+悪い旦那1人に隠し味が藤岡琢也という布陣。昭和生まれの私等からしたらえらい豪華な顔ぶれなり。

佐藤允は、市とのタイマン相手にとって不足ない柏崎という武士くずれを好演。
この人は、個性派俳優として悪役が多いんだけど、印象的でどれもカッコいい。
白黒映画でもそのカッコよさが立体的に伝わるから摩可不思議。


三田佳子という名前であぁーとなったら、平成生まれのお人ではないね😄。あっ、でも、スニッカーズの貞子と言えば分かるか。
  
"スニッカーズCM  お腹がすくと三田佳子になっちゃう貞子" を YouTube で見る
https://youtu.be/mrQnHye9vQ0 (0:15)

彼女は、芸能界デビュー以来一貫してスターであり、1980年代中盤~1990年代中盤辺りにいたっては、TV/映画/舞台/CMと無双状態、森繁久彌、高倉健と並んでギャラの高いタレントだといわれてた。
ところが、1996年から始まるガンとの闘い、1998年から始まる身内の薬物問題とそれにまつわる世間からのバッシングとの闘いによって、10年近くほぼお休み期間となってしまう。
そこで手を差しのべたのが、迷作『シベ超』の水野カントクだってんだから、世の中分かんないもんだねぇ┐('~`;)┌


 今回観直ししてみて気になったのは、勝新歌唱の「座頭市子守唄」。
これを頭から流すと、途端にTVドラマ版座頭市っぽくなるんだよなぁ。
良い悪いじゃないけど、あれっ今観てんのTV版だっけ?映画版だっけと混乱しちゃう。

全体の音楽は池野成。
この人のキーワードは、オーケストラ・打楽器・ストイック。
物語後半の舞台が諏訪ということもあり、クライマックスでの御諏訪太鼓(飛龍三段返し)との絡みはお見事。

"飛龍三段返し" を YouTube で見る
https://youtu.be/E2E7egijmcI (2:56)

"第15回大町温泉郷 夢花火と音の祭典2017 飛龍三段返し&勇み駒 フィナーレ" を YouTube で見る
https://youtu.be/xxUKpgxl1wU (14:20)


 座頭市シリーズは、映画版もTV版もたくさん作られたので、勝さん自身も途中からマンネリに感じて飽き飽きしてたらしいけど、それでもこのクオリティは凄い。

ストーリーも単純なものだし、気楽に気楽にどーぞ。

 最後にもうひとつ☝️だけ。
市っつぁんの揉み療治、、胡散臭過ぎる😆






参考資料
https://youtu.be/VSPDCLmBR1E (1:19:33)