映画二十郎

長屋紳士録の映画二十郎のレビュー・感想・評価

長屋紳士録(1947年製作の映画)
3.7
「イジイジしてのんびりしてないのはあたし達だったよ」

今まで観てきた小津と少し違っていて新鮮だった。小津は子供が好きなんだろうな、それが凄く伝わってきた。

父と話すまでこれが戦争批判の映画だという見方が出来なかった。

1番びっくりしたのは、坊やがおとっつぁんに連れられておばちゃんが泣いてしまうシーンがあるがその理由は悲しいのではなく、坊やの幸せが嬉しかったからだった。
そういう映画にしてしまう小津の境涯、センスが凄いんです。
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