天豆てんまめ

男が女を愛する時の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

男が女を愛する時(1994年製作の映画)
3.8
ロマコメの女王だったメグライアンのシリアス作品で一番素晴らしい。アルコール依存症になるメグライアン。支える夫、アンディガルシア。ただあまりにもアルコール依存が酷くなっていくので観ていて鬱々となる。苛々もしてくる。でも依存とはそこまでいくものなのか。

深酒してボートから転落。もう飲まないと夫婦の誓いを立てた晩タンスに隠した酒を飲む。幼い娘を殴る。泥酔シャワーで昏倒し娘が発見。腫れ物に触るような夫。そして夫婦は、、観ていて9割は辛い。夫婦の関係性が生む共依存の哀しさ。難しさ。試される愛。ただクライマックスに訪れる彼女のロングスピーチが胸を打つ。依存の恐ろしさとその時、家族はどう向き合うのか、、考えさせられる。生優しくない現実を見せられる。非常に重いので、なかなか再見ができないが美しい映像としみる音楽と共に強い印象を残す映画だった。