天豆てんまめ

恋はデジャ・ブの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
4.4
今日1日を最高にする為に極上の一本💫

爆笑のコメディ、ときめくラブストーリー、沁みるヒューマンドラマ、秀逸なタイムループものが一体となった稀有な傑作。

傲慢で性格最悪のお天気キャスターのビル・マーレイが何度も朝6時に戻ってしまう永遠の今日の物語。

そう、彼だけには明日はない 笑

主人公のご都合主義も気にならなくなる程にタイムループの展開バリエーションが多い。

何十とあらゆるパターンがあって、こう来たか!と全く飽きさせない。

昔の同級生で保険営業マンのネッドとのやりとりは笑えて、全ての伏線が活かされ、全ての出逢いが物語にもなる。

工夫して、挑戦して、絶望して、カーチェイスもテルマ&ルイーズばりのカーダイブも、自殺もして、ありとあらゆる人生の1日限りの冒険を繰り返していく。

そして彼は一緒に番組を作る心優しいアンディマクダウェルに惹かれていく。

でも何度も数限りなく振られる。これで学んでいくのがずるいが、「アバウトタイム」や「50回目のファーストキス」のような感じ。

その後、彼が人の命に触れて、人生の真理に目覚めた後半30分の展開の締めくくり方が素晴らしい。

そして最高の余韻で幕を閉じる。

私にとってはビル・マーレイの最高傑作。

そして慈愛溢れたアンディマクダウェルの美しい瞳も心に残る。

この映画から1日を始めたらきっとその日は最高の日になるはず!

皆さま、今日も素晴らしい1日に✨