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博士の愛した数式のMUAのレビュー・感想・評価

博士の愛した数式(2005年製作の映画)
3.5
結構単純な数学の内容を割と基礎から解説し、それを人生哲学に当てはめて考えることで主人公たちの心の何かが成長していくような話。
日常にあるささやかな温かみと、静かで絶望的な孤独を上手くさりげなく掛け合わせるのはやはり邦画ならでは。押し付けがましさがないというか、水彩絵の具が少しずつ滲んでいくような脆さ・儚さがある。
いつかは散る桜のように、いつかは来る別れを知っていながらも今日得られる小さな幸せだけを、欲張らず懸命に愛でて、大切な人たちと共有し合いながら生きる。そんな印象の映画。