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博士の愛した数式のoden8のレビュー・感想・評価

博士の愛した数式(2005年製作の映画)
3.8
"僕は今。考えてるんだ。数字と愛を交わしている所に。ズカズカと踏み込んでくるなんて。トイレを覗くより失礼じゃないか。君。"
by 博士

博士がお話ししてくれはる数学が、愛に溢れていて優しいのん。
数字に対する深過ぎる愛情も然ることながら。万物の事象に対して、敏感に繊細に感じることの大切さを伝えてくれはるのよん。それでいて、ありのままを受け止める。
そんな、心の豊かさについての物語。

台詞が詩の様でとても美しいから、本で感じた方がより魅力を堪能できそうな作品でござぁましたわね。
とはいえ…。春の穏やかで温かい景色の数々や。声がとにかくお美しく優しい俳優さん達から発せられる言葉が。目と耳への贅沢なご褒美だったよねん。

寺尾聰さんの無邪気でチャーミングな愛情表現もめっちゃ優しかったし。このお方は、なんせお声が素晴らしいのよん。ポカリよりも心にそっと染み渡るのですよ。
深っちゃんも、こういう素直で自然体な役柄をさせたらホンマ無敵でござりますなぁ。ええですわぁ。

数学や数字の理は勿論。全ての事象について。愛情で考え、感じることの素晴らしさが詰まってる作品。こんな、博士と出会えていたら…もっと楽しく素敵に勉強に励めていれた気がするよね〜ん。

友愛の契
ワタシの誕生日の220と
博士の腕時計の284
運命で結ばれた数字
博士が教えてくれた数式
それは真実を感じるということ
愛情を感じるということ

"おおっ!なかなか賢い心が詰まってそうだ!"
by 博士

"わたくしは罪深い女ですから。全て任せますわ。"
"この木戸は。これからは、いつでも開いております。"
by 未亡人

"真実の【直線】は何処にあるのか。それは、ここ(心)にしかない。物質にも自然現象にも、感情にも左右されない。永遠の真実は、目に見えないのだよ。目に見えない世界が、目に見える世界を支えているんだ。肝心なことは、心で観なくちゃ。"
by 博士

Cast(役者·キャラ) 4.5
Story(物語) 4
Architecture(構成) 3
Picture(画) 4
Acoustic (音) 3.5
24-41
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