木葉

FAKEの木葉のレビュー・感想・評価

FAKE(2016年製作の映画)
3.8
真実とは一体どこにあるのか、わからなくなった。fake。偽造、ふりをする。観客に委ねる視点が素晴らしい。森達也監督は、あくまで中立的な立場から、ゴーストライター騒動の佐村河内守氏を密着取材し、中身を人となりをそこから見えるものを写し出そうとする。そこに主観的な感情は入らない。
私たちが受け取るメディアの情報は、極端に人を攻撃したり、面白おかしく作り替えられたり、権力者の都合のいいように差し替えられたりしている。メディアの報道を鵜呑みにするな、疑い、自分の目で確かめ、調べることが何よりも重要なんだとこの映画は教えてくれる。
今ある政治問題も、そしてその情報を判断する私たちの目も、常に試されてることを忘れてはならない。
木葉

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