あおい

バルカン超特急のあおいのレビュー・感想・評価

バルカン超特急(1938年製作の映画)
3.7
彼女を「消したい」奴らがいる…

ヒッチコック監督の古典サスペンス。
白黒で、ほぼ全編電車内で繰り広げられる心理戦?というか最後はハチャメチアクションなんですが、これが中々イケる!

いた筈のおばあちゃんが突然いなくなり、周りからは精神状態を疑われ、周りの乗客はこぞって嘘をつく。なんでおばあちゃんが消えたのか、なぜみんな白々しいのかなど、主人公のアイリスになりきって没入できる。

車内にいく前のシーンもしっかり観とくべきやし、音ネタがあったりと、かなり遊び心満載で短めの時間ながら、かなり作り込まれてる。

みんなが矛盾した証言をする理由も様々で人間味に溢れてる中、アイリス自体に問題があるの?と疑いが疑いを呼ぶ中盤までの展開が小気味良くて非常に気持ちよく観れました!

ただ最後の銃撃戦は蛇足感あったし、よく考えたらラストの展開もおばあちゃんの正体もまじかよ!とはなるかな。まぁそれを含めてもモヤモヤしがいのある作品でした( ^ω^ )

◎ストーリー
事故で列車が立ち往生。駅近くのホテルには、いく宛のなくなった乗客たちで溢れかえっていた。そんなホテルで一泊をすることになった女性アイリスは、老婆フロイと意気投合し、翌日も列車で2人語り合っていた。
そして夜が開けると、フロイは忽然と姿を消し、アイリス意外に彼女を見たと証言する乗客すらいなくなっていた。
果たしてフロイははじめからアイリスの幻想だったのか?はたまた、ほかの陰謀がその裏にあるのか?
あおい

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