Moeka

未来惑星ザルドスのMoekaのレビュー・感想・評価

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)
3.8
スマホみたいなのが出てきたり、超格差社会だったり。特権階級の人間たちには性愛も欲望もない。勃起の説明など、面白くて面白くて、非常に虚栄的で、おかしい。
初めてみた時(まだ色々な耐性がなかった10代)は、赤フンで駆け回るコネリーに度肝を抜かれて、なんだこりゃ!?と思ったザルドスだが、既にディストピアと化したいま現在にみると、細かなことでブアマンの幻視した社会が近づいちゃってるんだなあ、と感じる。
知的であり、高尚でいることを重んじて、永遠に生きる…それの虚無。
ふざけた偶像を神と崇めて服従に徹する…市井の人々。
家族を作るのは、素敵なことだろうか?
精一杯生きるというのは、どういうことだろうか?
弁髪に赤フンなのにマジでかっこよくだんだん見えてくるショーン・コネリーは大スター!
淫靡なお香のにおいさえ湧いてくる、強烈なエネルギーに満ち溢れた“これが映画“だ。
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