春とヒコーキ土岡哲朗

トゥルーマン・ショーの春とヒコーキ土岡哲朗のネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ジム・キャリーが、全力で応援したくなる主人公を好演。おおまかな設定も、細かい演出も面白い。違和感を感じ始めるトゥルーマンが、必死に本当の人生を生きようとするが、なかなか抜け出せない。次々に仕掛けが用意されていくが、最後は、命を懸けて作られた世界から出ようとする。嵐の中進み続けて得た自由には、計り知れない価値がある。最後に「会えない時のために、こんにちは。そして、こんばんは」と、毎日している挨拶を、番組製作者へのとどめ、全世界への「出発の宣言」としてかまして扉の奥へ消えていく主人公、最高に気持ち良い。しかしその後、あっさりチャンネルを変える視聴者にとっては、その感動すら傍観して捨てるだけのものに過ぎなかった……。