ぴろぴろ

トゥルーマン・ショーのぴろぴろのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
これは企画の勝利、設定の勝利かもしれない。
生まれてから、人生の全てを「トゥルーマン・ショー」という番組で、カメラによって全世界にライブ中継されている男の物語。
本人だけが知らないという設定が「サトラレ」みたいだけど、よくよく考えると恐ろしい企画ではある。 だけどラストシーンは、どこか「ショーシャンク」に共通した清々しさを感じた。
2回続けて観ると細かいところにも気付き、より視聴者の気分で見れて よく出来てると感心する。 視聴者は小さい頃から見てるから、勝手に親戚のオバちゃんみたいな感覚で見守ってたんではないだろうか。 つい最近、卓球の福原愛ちゃんの結婚のニュースで「愛ちゃん、もうそんなお年頃になったんだなぁ」なんて思ったけど。 だから、映画の中でも ほとんどの視聴者は温かい目で見てたんじゃないかなぁ。 プロデューサーは、若干勘違いをして自分の所有物のようにトゥルーマンを見てるフシがあったけど、あれは親目線だったからと思うと合点が行く。 子供は24時間全てを一緒に過ごして見ていたのが、次第に見てない時間が増え、やがていつか親の世界から羽ばたいて行くもの。 キャスト、シーヘブンの街並み、スポンサー、色んな意味で映画らしい映画、面白い映画だった。
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