のっち

冬物語ののっちのネタバレレビュー・内容・結末

冬物語(1992年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

5年越しの運命の恋

バカンスでブルターニュを訪れたフェリーシはコックのシャルルに出会い恋に落ちるが、別れ際に住所を間違えて伝えてしまう。5年後、娘のエリーズを育てるフェリーシ。美容院の主人であるマクサンスと図書館員ロイックの二人の間で揺れながらシャルルを忘れられずにいる。

俗っぽくまとめると金か賢さか運命のどれを取るかみたいな話。マクサンスにはマダムと言われて違和感を感じ、ロイックには弟のように感じていることを実感し、やはり運命の相手シャルルを信じ抜く。

3人の男を天秤にかける過程で、母親と話したり大聖堂でじっくり考えたり、相手としっかり話し合ったり、クリスマス前後の迷いが運命を導くような物語。『偶然と想像』そのまんま、文字の間違いが5年後の運命を引き当てる。あちらは悲劇でしたが、バスの中での出会いは同じだった。

最後まで母親フェリーシの語る他の男たちとの恋を表情変えず間近で見続けるエリーズが、最後に嬉し泣きする姿とかホッコリする。エリーズが運命を導いたとも言えるような言えないような。
もう一回みたい。


メモ
「愛のささやきにも出典を探し出しかねないわ。」ドロネー図とカンディンスキー

バスで偶然出会って降りてお互いの事情を確認したところでゆっくりズーム

シェイクスピアの冬物語も運命の物語。ハーマイオニが生きていたのか死んでいたのかを語るロイックに対して、運命を楽しめよというフェリーシ。
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