ちゃーりー

冬物語のちゃーりーのレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
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朝の地下鉄、夜のバス、車で誰かに送ってもらう帰り道。何を考えているわけでもなく眺める窓の外は、いちばん平凡で、信じられないくらい綺麗だったりします。特別に冬の景色は。

誰かとの別れ話、急に相手が大人の態度を見せて物分かりがよくなると、練習してきた話し方と違ってしまって、自分の方が迷い始めたり、冷静でいられなくなったり。
自分が好きな人の話を、自分を好きでいてほしい人にしてみたり、ひとつ整理し出したら全部片付けたくなって、“決心するための決心”に賭けてみたり。ひどく共感しました。

他人から見たらすごく身勝手な行動の数々かもしれませんが... 偶然を選んで、必然にしていくための道のりなんだと言い訳してしまいます。
人に同じことをされると、時間を巻き戻したいなんて馬鹿なことを考えるくらいに悲しくなるけれど、納得しなきゃいけません。

だからこの映画のような巡り逢いは、人生でいつの日か普通に訪れることなんだとどこか期待して生きています。
私はこの映画が結構好きです.....♡

今年23作品目
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