ちゃーりー

わたしは最悪。のちゃーりーのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
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1番好きなシーンは、ユリヤの心の向く方に、ただ走り出すところ。
電気をつけたときだけ、二人以外の時間が止まってしまえば、悩み事なんて一瞬で解決するのにと、すっかり忘れていた映画のときめきに、心が満たされました。

自分の本当の居場所はここじゃないと思って、思い切った行動に出ることは簡単にやってのける。
行き詰まるとすぐに別れる。
新しいものにすぐ目移りしてしまう。
言葉で説明したいんじゃなくて、ただ素直に感じたいだけだから、自分の行動に対して理由を問われても、困る。
分からないと答えることか、黙ることしか出来ない。
そのくせ、相手が想定していなかったような些細な一言が、思いっきり引っかかる。
そして、決して言ってはいけない一線をこえる。
相手の思いやりは、わがままの要求にもなり得る。世界で1番最悪な人間になった気分。

観終わった後も尾を引く憂鬱の中で残ったのは、目に見える変化がないと、相手に自信を持たせてあげることにはならないということ。

私の嫌なところ全部そのままで、複雑な感覚に漂いました。
ラストシーン。ユリヤは幸せなのかな?
考え方なんて、タイミングで簡単に変わる。
そして、不安なことって案外上手くいく。

2024年 2作目🦖
ちゃーりー

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