ちゃーりー

イノセント・ガーデンのちゃーりーのレビュー・感想・評価

イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)
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『別れる決心』を観る前に。

真っ赤な赤色が、生々しく鮮やかでした。
寝室の壁紙の赤、目の充血の赤、肉から滲み出る赤、鉛筆の芯の削り落とす赤。飛び散る赤。滴り落ちる赤。白を染める赤。

庭の淡い緑、柔らかな光の黄色の中に佇み、赤の不気味さを静視する18歳の少女。両手足、弧を描くように地面になすりつける癖。アイスクリームはミックスが好き。叔父との連弾。抱かれるように反対側の鍵盤を叩きつけられる窮屈さ。必ず射止める。

純潔の庭をもつお屋敷にいるのは、本当に美麗な3人でした。瞳の色までは微笑みを反射させず、調和しない。

スカートにも風が必要。ママのブラウス。パパのベルト。靴は叔父の贈り物。気を惹くため。可憐な冒頭のシーンは、降りていくエンドロール後、もう一度観ました。

パク・チャヌク監督の映画を観たあとは、詩みたいにぽつぽつと言葉を落としたくなるから不思議です。

今年26作品目
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