umihayato

僕の村は戦場だったのumihayatoのレビュー・感想・評価

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)
5.0
彼の村は戦場だった。
彼はいつも母と妹との幸せな夢を見た。
夢を終わらせるのはいつも銃声だった。
彼は短剣を手に入れた。
学校にも施設にも行きたくなかった。
戦場で戦いたかった。
彼の心にあったのは復讐だけだった。

彼をそうしたのは戦争だった。

そして戦争が終わった。
彼はいつもの母と妹の夢を見た。
もう銃声が響く事はなく、果てしない海岸をどこまでも走れた。
しかし彼が歳をとる事はもうなかった。

彼をそうしたのは戦争だった。
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