さりさり

時をかける少女のさりさりのレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
3.1
「でも私の傷は大切な思い出よ」
原田知世の台詞が響いた。

*****

展開がのんびりで、いつ時をかけるのかとずっと待っていました。
開始1時間位でやっと時をかけ出したけど、想像していたバリバリのSFストーリーではなかったな。
原作はどんな感じなんだろう。
このノスタルジックな雰囲気は、多分、大林宣彦独自の世界観なんだろうな。

突然出て来た原田知世のブルマー姿に、一瞬パンツ一丁で出て来たのかとビビった!
白いブルマーは反則でしょうが! 笑
マジ、小学生が履くグンゼのパンツです。
これ、大林監督の好みなんでしょうか?
若かりし根岸季衣の白いショートパンツも生々しい。
やはり大林監督は白パンツがお好みのようで。

何はともあれ、これは原田知世を観るための原田知世のために作られた映画でしょう。
びっくりするくらいの棒読みですが、あの笑顔で魅せられたら「いーの、いーの、そんなこと許したる」って思っちゃう。
エンドロールのPV感もほのぼのしてて笑える。
当時は「みんなで知世ちゃんを応援して行こーぜー!」って感じだったのかな。

この透明感は、今も昔も変わらない。
きっと素顔も素敵な女性なんだろう。
私的には、原田知世さんと石田ゆり子さんは永遠の透明感女優。
憧れます。

*****

「傷は大切な思い出」と言った主人公。
青春に傷はつきものだ。
たくさん傷つく。
たくさん泣く。
そして何度も立ち直り、そしてまた傷つく。
傷つくことを恐れてはいけない。
傷を思い出と言える強い心を持った人間になって欲しいと、今、息子や娘に伝えたいと思った。
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