順慶

時をかける少女の順慶のレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
3.7
一応追悼大林宣彦ということで。
原作の筒井康隆ファンなんで、「時をかける少女」は、ドラマもアニメ映画も見てきた。で、この大林宣彦版を見るのは、10代の後半に見た以来かもしれない。確か見ているはす。

モノクロとカラーの映像を使って、SF的不思議な瞬間を描いている。ファンタジー感のレトロな表現。
ストーリーを知らずに見たら、あの深町くんの存在の不確かさはどう感じるのだろう。

時間に翻弄された芳山の刹那の恋。
記憶の改竄が、子どもの時の指のキズという展開もよくできていた。授業で習う歌の記憶もここで回収され、強い記憶だったことがわかる。

大人になって薬学の研究者になってすれ違うラストシーンは、「君の名は。」と同じだったんだ。

とにかく原田知世がかわいい(今もかわいいけど)。映画のシーンを振り返るように主題歌「時をかける少女」を歌うエンディングが最高にいい。
順慶

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