ヴァンパイアでも人間でもない、リーパーズの造形や、”血の軍団“のキャラクター造形など、デルトロ的な意匠を味わう要素は十分だった。ちなみに1は観ていない。
ブレイドやヴァンパイアたちの住む空間設計といい、きっと楽しんでやったんだろうなとわかるくらいにグロテスクな手術シーンや、数々のバイオレンス描写に至るまで、とにかくビジュアルの説得力でものがたりをドライブさせていく。逆にこの年代特有の、ビックビートを通過した音楽を含むアクションシーンはほんとうにデルトロの特性からは離れるので、たぶん興味ないんだろうな、と苦笑い。
ドニー・イェンが観れるのもけっこううれしいポイント。ロン・パールマンが出てきた瞬間はやっぱりうれしくて笑ってしまう。