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真夏の夜のジャズのtanayukiのレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)
4.6
アニタ・オディの「スウィート・ジョージア・ブラウン」と「二人でお茶を」にノックアウトされ、のチャック・ベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」にどうしても「サーフィンUSA」をかぶせてしまい、チコ・ハミルトンの呪術的なドラミングに怪しげな気分にさせられ、マヘリア・ジャクソンのマイク関係なしに周囲を圧倒する声量に度肝を抜かれる「真夏の夜のジャズ」。個人的にはチコ・ハミルトン・クインテット時代のエリック・ドルフィーが見れるのが最大の喜びなんだけど、意外と記憶に残ってるのは、突如現れるバッハの無伴奏チェロ組曲。どこかの家での練習風景なんだけど、なんでチェロ?と思ったら、チコ・ハミルトン・クインテットのチェロ奏者ネイサン・ガーシュマンらしい。そういえば、チコのグループはジャズには珍しくチェロ入りのクインテットだったな。ほかにもソニー・スティットは胸をそらした吹き方が様になるとか、アート・ファーマーはやっぱり首が曲がってるとか、ダイナ・ワシントンのバックでマックス・ローチがドラムを叩いてるとか、見どころ盛りだくさん。

△2019/05/05 DVD再鑑賞。スコア4.6
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