キモサベ

彼岸花のキモサベのレビュー・感想・評価

彼岸花(1958年製作の映画)
3.2
彼岸花、別にタイトルとは直接関係なさそうなお話
そう、“秋”・・・子を持つ親にとって、子どもが離れて(結婚)ゆく頃が人生にとっては秋ということになるのでしょう

映画は、“適齢期”(死語か?)を迎えた3人の女性とそれぞれの親たちの恋愛・結婚に対する価値観の相違(ギャップ)を穏やかに描きます

ですから“ホーム”(家族)ドラマというよりは、『親離れ、子離れドラマ』でしょう

さて感想です
小津監督、自分的にはホンワカした作品・・・勝手にイメージしてます
でもね、本作にもキッチリと“戦争”が描かれていたんです
家族旅行でのひとコマ
母親が父親にしみじみと話します『戦争は嫌だったけれど、防空壕に親子4人でいると、今死ねばこのまま一緒だと思った』時々、あの時がなつかしくなるんですよ・・・と言ってました
自分にはズシリときました

遅ればせながら、小津作品観ないとダメだなぁ、って思った次第です、はい
キモサベ

キモサベ