キモサベ

若おかみは小学生!のキモサベのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
3.5
旅館、“あちら”の世界とのつながり、変わったお客etc.・・・偶然にも、ちょっと前に観た「天間荘の三姉妹」(2022年)と設定が似ていたので思い出しました
それと主人公おっこの境遇からでしょうか、「海街diary 」(2015年)がふと浮かんできました

すみません言っておきますが、特別アニメに対する強い思い入れですとか、知識は持ち合わせていない自分です
ですから、本作もタイトルの面白さに惹かれての鑑賞で、その程度ですから“もちろん”原作も読んでおりません、悪しからず

感想です
これ、自分が思い描いている(ぼんやりとですが)アニメの世界、“まんま”だと・・・例えばおっこにしたって、ピンフリにしたって、少女幽霊の美陽にしたって、“目”でかいし、“声”キャピキャピしてるし
まずいの選んじゃったかなぁ・・・一抹の不安が

でもそんな不安を吹き飛ばしてくれる、十分(いや、十二分です)鑑賞に耐えうる作品でした
登場人物はアニメアニメしてるのに、自分にはそれらを超えて実写映画と変わらない“人間”を感じていた気がするのです 
つまり、“心情”に特化して作られた作品だった・・・と、自分なりに解釈した次第です
だから泣けちゃうのでしょうね

たいへん真面目な作品で好感が持てました
実写映画に含めた中でも、負けず劣らずの佳作に入れさせていただきます

『花の湯温泉は誰も拒まない』・・・今どきのダイバーシティ
だからというわけでもないのですが、これは、許容と言いますか、受容と言いますか、寛容と言いますか・・・全て”受け入れ”の物語だったのだなと思いました

【描写】
透明感の見事なこと
ウリ坊や美陽の幽霊は“透け透け”感を出していたり
ガラス窓、水晶玉、シャンパンの入ったグラスなど、その透明感

そういえば、亡くなっているおっこのお父さんとお母さんは、それがありませんでした(透けてない) それと鈴鬼も

キャラによって描き分けされています

【脱線】
・・・でも真面目な話です
漫画の世界で、顔の1/3もある大きなお目目のキャラたち・・・って、いつから?どこで?あるいは誰が?・・・みたいなこと、これを機に調べてみたくなりました
きっと探せば“本”とかあるのかも
案外、奥が深いと思いますよ
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