ぜにげば

オーシャンズのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

オーシャンズ(2009年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ好きだな。
宇宙、星、地球、海、生命、神秘、繁殖、捕食、あらゆる美しさが詰まっている。
この映画を撮ろうという気概も最高だし、映像も最高のものになっている。
産まれたてのウミガメが鳥にどんどん食べられていくところとかついついウミガメを応援してしまうし、オルカアタックとか、クジラやサメの絶対的存在感、また、浅い海に生きる者たちにも生命のドラマがあって、海を色んな角度から捉えてくれていて好き。
ホオジロザメをまじかで撮ったり怖くないのかな?すごよほんとに。
ただ中盤から後半にかけて、人間が生命や地球に対して及ぼした悪影響などについて訴えかけてくる描写が何度かある。
前半に美しい生命を描いているのでとても説得力があるし、そういう作りにしてくれてよかったけど、明らかに日本のイルカ漁の映像が差し込まれていて、それは無いだろうと思った。
人間が仕掛けた網に絡まり力尽きるマンボウやウミガメたち、人間が生み出したゴミまみれの海で泳ぐアザラシ、ヒレだけを取られ生きたまま海に捨てられるサメ、これらの映像は本当に胸打たれたし、特にサメなんて海底着いてなおじたばたと泳ごうとするがヒレがないから一切動かない。本当に可哀想だった。
せめて可能な限り食べるべきだと思う。
でもイルカ漁は別に悪では無いだろう。まさか映画にまでこんな描写があるなんてびっくりした。
個人的にイルカは好きだし、可愛いからイルカ漁やめて欲しいなーとは思う。頭のいい生物は個人的に優遇したくなってしまう。
でも辞めるべきなんて微塵も思わない。前半で生命が生命を食らう様をあれだけ美しく描いておいて、何故人間がイルカを食らう事だけを悪とみなすのだろう。
頭が悪いとしかいいようがない。
この一瞬の描写がノイズで今まで綺麗だなー地球すごいなーと思えてたのに、雑念が混じった感じがしてすごく嫌だ。
矛盾すらしてて呆れる。サメのふかひれのために無駄に殺すわけでもなく、このせいで絶滅する訳でもないのに…
別にイルカ食べる必要ないじゃんって意見もあると思うけど、そんなの言ったら肉だけ食ってても死にゃしないし、野菜だけ食ってても死にゃしない。でも色んなものを食べた方がより健康的でそのために様々な生き物の命を奪って人間は暮らしている。完全食なるものも存在するからそれを食べればいいと言う意見もあるかもしれないが、あくまでもそれは現在の科学力でわかっている範囲での必要な全ての栄養であり、もしかしたらイルカの肉にしか含まれていない未知の栄養素があって、それが微力かもしれないけど人間にとって唯一でとても良い効果をもたらすかもしれないじゃないか。
ほんとに頭の悪い人間に説教されてるようで萎える。
その他は完璧で、捨てられるサメとか網に絡まる生き物は映像を見せられてより心にくるものがあったはあった。
いい所も沢山、されどあってはならない最悪の点がひとつ、1人の意見に賛否が共存してしまう映画だった。


やっぱりダメだ。あとから考えて悪い点のことばっか考えちゃうし、自然について見たけりゃnhk見ればいんだわ。



2021/03/17追記
どうやら日本の捕鯨は金がおりるとかどうとかで、在庫あまりまくってんのに捕獲しまくってるみたいな話を聞いた。
ひろゆきがそう言ってた‪w
クジラに限らず、取る必要のない命を取るのは如何なものか。
ちゃんと確認は取ってないけど、懐疑的ではいようと思う。
まあ、この映画の描き方はそこまで説明されてない訳だからダメだけどね。
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