天豆てんまめ

髪結いの亭主の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.7
少年の性的フェティシズムとロマンは永遠に。そして理想の女性と出会い、一発必中で結ばれて、愛し合う奇跡。マチルダ演じた憂いに満ちたアンナガリエナが艶やかで美しい。カメラは余すことなく男の視点(服から垣間見える丸みを帯びた乳房の流線を主に)で全編に渡り、彼女から醸し出される官能的なエロスに包まれている。

男は彼女が髪結うのを見つめ、愛撫し(時に接客中も←やっちゃダメ🙅‍♀️笑)、ただ踊るだけ。。そんな夢のような人生の絶頂は突然の悲劇で幕を閉じる。でもきっとその幻のような幸福は儚くも彼から消えることはない。残された彼は彼女の香りをかぎながら今日もまた踊る。彼は幸せだったと思う。