拓馬

キング・オブ・コメディの拓馬のネタバレレビュー・内容・結末

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

齢38歳にて遅咲ながらも大躍進を遂げたコメディアン。
そのやり口は公徳心の欠片もない炎上商法であったが、売れさえすれば過程なんて全く関係ない。
まさに現代エンタメの縮図であると感じた。

異常な行動の裏には、常に理性的な表情、狡猾かつ利己的な側面も併せ持っており、彼の精神病も自演なのではと言わしめる程の説得力があった。
デニーロの演技ヤバすぎる。秘書役も指摘してたが間の空け方が天才的だった。

タクシードライバーやジョーカーを連想させる内容だったが、上記を加味すると先述2作よりはまだ理解の追いつく狂気だったかな、という印象。

幼少期の「悲劇」とは対となるまさに「喜劇」そのもの。
人生を賭けてコメディへと昇華させた一夜限りのキングに拍手👏
拓馬

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