うえ

食べて、祈って、恋をしてのうえのレビュー・感想・評価

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)
3.9
知人のすすめで観賞。(半分はジュリア・ロバーツ目的)
原作はまさかの実話を元にした恋愛小説、原題は『EAT PRAY LOVE』そっちのほうがしっくりくる。


富、名声、 家庭、すべてを手にした女性(ジュリア・ロバーツ)は、誰もが羨むような生活を送っているにも関わらず、どこか満たされない。その原因は、自分でもわからない…わからないわからない。わからないからもう神に祈るしかない!どうか助けてください!そして所謂「自分探しの旅」に出る。

まずはイタリア→とにかく食べて食べて食べまくる!人目など気にせず徹底的に煩悩(食欲)を満たす。めちゃめちゃ太る。しかし足りない何かが足りない。
次にインド(pray)→「空」を悟るべく修行に入る。神に祈る 、瞑想をする。相手を許し自分を許す。
バリ(love)→朝は瞑想をし、夜はバリを楽しむ。地球のへそとも呼ばれる世界の中心インドネシアで、本当の愛を見つける。

普通に恋愛映画としても楽しめるが、東洋哲学(古代インドから仏教)の色が強く、個人的には自己啓発教材のような印象だった。この作品を一言で表すなら「左右極限を知らねば中道に入れず」これがピッタリだ!確証バイアスをできるだけ抑えるためにも、一極からのみ物事を見るのではなく、対極を知って俯瞰して見れるようになりたいものです。西洋哲学で言うところの「無知の知」に繋がるお話でした。
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