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ヘヴンのsashaiceのレビュー・感想・評価

ヘヴン(2002年製作の映画)
3.8
●たとえ大きな罪を犯し、取り返しのつかない犠牲を払っても人はどれだけ天国に近いところまで飛んで行けるか●かなりアート&フィロソフィーな作品!あまりにも大きな犠牲を払った犯罪が美しい愛へと発展し、天にも昇ろうとする奇妙なノンアクションスピリチュアルクライム。
標的とは無関係の4人の命を奪った女教師の復讐と贖罪の逃亡劇。取調べ通訳青年との奇妙なロマンス。いっそ誰も手の届かない、罪さえも追ってこない高い高いところまで飛んでしまえ!みたいやエンディングも奇妙さの余韻を残す面白さ。パイロットの訓練映像から始まって唐突にケイトの犯罪へと切り替わるので最後まで見ないと最初の映像が物語の一部とは認識できないので面白い。イタリアの美しいトスカーナの風景と同じくらいゆっくり流れるストーリーライン。中盤までは全く希望が見えない全体灰色の世界だったけれど、終盤ケイトブランシェットが目的を果たして肩の力が抜けた後の優しい語りかけと「まるで何もなかったみたい」で空気が一変に変わるのがすごい。
罪を犯した彼女に恋しちゃった通訳君。イケメンなのにコーヒーに利尿剤6錠も入れるのせこい。しかもおっさんが飲むんかい、、
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