まこと

アンダーグラウンドのまことのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
5.0
「昔、あるところに国があった」
涙で画面が曇ってしまう…とはある方の有名な評。
初めて観たんだけど、心が震えた。
314分(5時間ちょっと!)の完全版、完走。

この作品は私のマイベスト1位の『ライフイズビューティフル』にも通ずるものがある。戦争がテーマだけど、悲観的にならず陽気な音楽も相成って観ていてニヤニヤしちゃう。
『ペーパームーン』のレビューでも書いたんだけど、私が思う名作映画の条件ってのがあって
・カタルシスがある
・終わった後も余韻に浸れる
・その後のキャラクター達が気になる
・音楽が良い
・程よく頭を使う
・ドキッとしてずっと忘れられないセリフがある
と思っているんだけど、これらが全部あるんだよ。


冒頭にも書いた
"涙で画面が曇ってしまう"で有名なラストシーン。
5時間浸った世界がこのラストなんて。
ズルいよ。カタルシスがドバドバやんけ。どうしてくれるんじゃ。涙も枯れ果てた30代のオジサンにはあまりにも染みたわよ。

男2女1の群像劇なんて古今東西枚挙に暇がないけど、この映画こそ原点であり至高だと断言してもいい。


今年は、まこデミー賞締めちゃったのにどうしよ。『タレンタイム』級の映画にこの年の瀬に出会ってしまった。
劇場で観られる日を楽しみにしよう。
まこと

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