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ジーザスキャンプ 〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜のKSatのレビュー・感想・評価

3.5
己の罪を自覚して悔い改め、世の中の堕落への戦いを誓い、主への愛から涙を流す子どもたちの姿は、実に美しい。全身全霊で主に祈るその姿に心動かされない者はいないだろう。その時、確かにそこに主は降り立ったのだ。

8000万人の祈りによりアメリカが動き、辛うじて救われているという現実を、我々は見つめなければならない。同時にまた、それ以外の多くの者達や外側の異教徒たちにより、アメリカが腐り果てているという恐ろしい事実を忘れてはならない。

リベラルの連中は、進化論や地球温暖化などといった誤った考えを子どもたちに植え付ける。

リベラルの連中は、中絶や同性愛などといった恐ろしい行為を奨励する。

リベラルの連中は、己の欲望のまま、怒り、食し、肉欲に生き、主の教えと愛を忘れ、自らの罪から目を背けている。

リベラルの連中は、ハリーポッターなどという悪魔の化身を世の中に蔓延させて我々の子どもたちを誘惑し、堕落の道へ引きずり込もうとしている。

彼らがやっていることはほとんど悪魔と同じであり、世の中から信仰心を奪い、我々を蔑んでいる。
しかし、我々は決して彼らに負けはしない。我々は皆、主を愛し、常に主を思い、主のためならばその生命を投げ打つ覚悟を持ちながら、主への感謝の心とともに日々を生きているからだ。

そして、反面、いかに日本という国が堕落し切った国かがわかる。
人々はイエス・キリストを信じないばかりか、信仰という行為自体を軽蔑している。
中絶や同性愛に疑問すら持たない。
正しき道を教えるために自宅学習を選ぶ権利すら与えられない。
街には扇情的な言葉やイメージが溢れている。
ここまで堕落し切っている以上、この国が栄えることはないだろう。神を信じぬ者は皆、地獄の業火に苦しむのは当然だし、そんな者ばかりの国はすぐに滅びるのだ。
私は、この国に生まれた者として、心の底からこの国に絶望している。今はただ、審判の日が少しでも遠ざかるようにと、日々祈るばかりだ...





...危ない危ない。危うく自分を見失うところだった。
映画のレビューを書いていたはずなのに、気付くと書いた覚えのない文章になっていた。こんなこと初めてだわ。この映画ヤバイわ。
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