ハレルヤ

ネバーランドのハレルヤのレビュー・感想・評価

ネバーランド(2004年製作の映画)
4.0
長い間気になりながらも未見だった作品でしたが、DVDが200円で売られていたので即買いして、早速鑑賞しました。

1903年のロンドン。劇作家ジェームズ・バリが今もなお愛され続ける名作物語「ピーターパン」をどのような経緯で生み出したのか。その誕生を描いた実話のドラマ。

劇作家として泣かず飛ばずだったジェームズが未亡人であるシルヴィアと4人の息子と出会い、家族との交流を通じてピーターパンの着想を得ていくストーリーですが、その様子が王道ながらも丁寧。

中盤まで辛さを感じる場面もそれなりに多くありますが、後半からの展開は感動の連続。
号泣というより心に温かさがじんわり染み込んでくる感じ。エンドクレジットに入っても余韻がずっと残っていました。

ジョニデのジェームズ役はお見事。本作の直前があのジャック・スパロウでしたが、誤解を恐れずに言うなら、ジェームズの役の方が彼の良さを存分に感じ取れた気がします。

ケイト・ウィンスレットにダスティン・ホフマンと他のキャストも申し分なしですが、本作の大きなポイントは子役たちでしょう。

あの自然で明るさと涙を誘う演技は、本人たちの実力もそうですが、実際の撮影現場ではジョニデや監督が子供たちをリラックスさせるため、撮影中にわざとオナラのような音を出して笑わせていたみたいですね。そういう話を聞くと、良い演技を引き出す環境作りの大切さがよく分かります。

今まで見なかったことを後悔しましたし、これ本当に200円で良かったのかと改めて疑問に感じました。笑
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