桃子

疑惑の桃子のレビュー・感想・評価

疑惑(1982年製作の映画)
3.3
「嫌われキャラの開き直り」

いっとき、松本清張の推理小説にはまってしまって、読みまくっていた頃があった。私はハマるとしばらくはそればっかりである。ひとしきり夢中になると、すーっと飽きてきて、また興味が別のものに移る。そういう生活を送っている(笑)
松本さん原作の映画を見てみたくなって鑑賞した。岩下志麻と桃井かおりのための映画だわ~~。このふたりの演技を見ただけで、もうおなかイッパイになってしまった。あとのことは付録みたいな感じである。とはいえ、いちおうミステリーなので、桃井かおり演じる球磨子がほんとうに殺人をおかしたのかどうか、最後までわからなくてハラハラどきどきすることはできた。よきよき。
ここまで書いてから、映画の解説ページをのぞきに行ったら、こんな文があった。
「原作の焦点は新聞記者・秋谷に当てられているが、映画では、桃井かおり演じる被疑者・球磨子と、岩下志麻演じる女性弁護士・佐原の心理的関係に焦点が当てられている」
やっぱりねえ…
ちなみに、当時桃井かおりは週刊誌で騒がれたりして「嫌われキャラ」だった。この映画のオファーが来たとき、事務所の人は全員が大反対。でも、本人は開き直って受けたそうな。桃井さん、いけてるかも(^^)
桃子

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