けんくり

疑惑のけんくりのレビュー・感想・評価

疑惑(1982年製作の映画)
4.0
経歴も心証も、どう見ても真っ黒な女。
彼女は殺人を犯したのか、それとも無罪なのか。

彼女に不利な報道を繰り返すマスコミや、起訴に躍起になる警察の一方的な捜査に振り回されながら、弁護士とともに真実に迫っていく展開が文句なく面白い。

何よりも素晴らしいのは、桃井かおり演じる悪女と、岩下志麻演じる女弁護士の生き方のぶつかり合い。悪女もある意味吹っ切れていてたくましくもあるし(とんでもない女だけどw)、弁護士は毅然と自分の信念を貫いており、2人とも非常に魅力的。