イゴールの約束のトムヤムクンのレビュー・感想・評価

メモを取る暇もなく見入っていた。後半、イゴールが指輪やゴーカートのキーを手放していく。なにか象徴的なものを感じる。修理工の伏線が回収されるのも最高。社会の底辺に生き、何かしらの罪を背負った人間の贖罪、再生というテーマは『ロゼッタ』、『ある子供』と言った後の作品にも通じていくテーマだ。劇映画デビューでこれはやっぱり凄いダルデンヌ兄弟。やっぱりお馴染みのキャストでずっと同じテーマで撮り続けている監督は好きだ。信頼できる。