やっぱり愛おしいマカロニ☆キチガイムービー。
フェリーニ自身がかつて"甘い生活"で作り出した"ローマ"という都市を因数分解した上に厄介な変数もってきた感。何言ってんだか自分でも分からないが…"甘い生活"よりローマに愛がある。
意味ありげなフェリーニ自身の投影も多分ナンセンス。ほんのりと一代記を装ってローマの変遷を辿るフリをしている辺り、彼の底意地の悪さを感じます。
町に来た"活動写真"に家族で群がる序盤のシーンが大好き。あと下宿の中国人。メシウマのイタリアでも中華作るのね。一刻館とは別の意味で住みたくない下宿。そしてケンカ上等の娼館も遠慮させていただきます。
小林幸子なローマ法王なんて…素敵すぎるな。ローマの病は法王にある気がしてくる。とはいえバチカンお引越しさせる訳にもいかないか。
"青い体験"シリーズの青大将(勝手に命名)がアステアのダンス踊ったり、野次が飛び交うどころか動物の屍体まで投げ合ったり、殺風景だけど猥雑な、そんな場末の劇場はぜひ行ってみたい。但しベジャール"ボレロ"のパロディはどう受け止めたらいいか分からん。
