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椿三十郎のarchのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
2.8
『用心棒』に続く三十郎の物語。本作は前作のような西部劇的な粋な魅力が一切なく、その代わりにコメディー要素が非常に強い。馬鹿侍9人が足でまといになりながらも大人数を相手に大立ち振る舞いしていくのが主なストーリーなわけだが、既視感と残念すぎる出来すぎた話に苦笑してしまった。「用心棒」のような映画として迫力はどこにいってしまったのか。そして黒澤の笑いは人間賛歌に根付くからこそ笑えずとも良いのに、本先はそこがないので本当にしょうもない。
そこからの反応に困るラストの血しぶきですよ。うーん、自分は用心棒の方が好きですね。
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